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【海外ドラマで英語学習】「グッド・ドクター 名医の条件」から学ぶ英語フレーズS1E1

グッド・ドクター 名医の条件

引用元:SONY PICTURES

こんにちは!
Hello, everyone!

今回から、「グッド・ドクター 名医の条件」(原題 : The Good Doctor) から使える英語フレーズをエピソードごとにご紹介していきます。

「グッド・ドクター 名医の条件」は、アメリカで2017年から放送されている医療ドラマです。

今年シーズン6までの放送が終わり、シーズン7の製作が決定しているようです。

日本ではAmazonPrimeやNetflixなどで配信中です。

今回は、ドラマの概要とともにシーズン1エピソード1から使える英語フレーズをご紹介します。

「グッド・ドクター 名医の条件」のご紹介

「グッド・ドクター 名医の条件」は、2013年に韓国で放送された「グッド・ドクター」を基にしたリメイク作品です。

同じタイトルで、日本のリメイク版も2018年に放送されていましたね。

あらすじはこちらです。

あらすじ

主人公のショーン・マーフィは、自閉症とサヴァン症候群を抱える若い外科研修医。

幼い頃に父親から虐待を逃れるためにトレーラーで弟と暮らし始めるが、事故で弟がなくなったことから、知り合いのグラスマン医師が何かと面倒を見てきました。

グラスマン医師の紹介で、ショーンはカリフォルニア州サンホゼにある聖ボナベントゥラ病院で働き始めます。

彼には驚異的な記憶力と空間認知能力がありますが、一方で対人関係やコミュニケーションに苦労してきました。

厳しい上司であるメレンデス医師の元で奮闘しながらも、彼は外科医としての能力を証明するために、熱心に自分をサポートしてくれる同僚のクレア達とともに様々な難解な症例に取り組んでいきます。


彼の自閉症という特性から他の医師たちとの意見の衝突もあり、当初は疑いの目を持って見られていました。

しかし、彼の独自の発想や医学的な知識が様々な難しい症例の解決に役立ち、次第に周りの医師の考え方や価値観を変えていきます。

感動的な医療ドラマとしてだけでなく、主人公のショーン・マーフィが自らの障害を乗り越えながら医師としても人間としても成長していく姿が描かれています。

シーズン1の主な登場人物

  • ショーン・マーフィー
    自閉症スペクトラム障害とサヴァン症候群を抱える外科医。
    天才的な記憶能力と空間認知力があるが、感情表現や社会的なコミュニケーションが苦手。
  • アーロン・グラスマン
    病院の院長で元脳神経外科医。
    ショーンの父親的存在で、ショーンを14歳の時から育ててきた。
  • ニール・メレンデス
    ショーンの上司でチームリーダー、腕は一流の外科医。
    傲慢で当初はショーンの入職や能力に懐疑的であるが、次第にショーンに信頼を寄せるようになる。
  • クレア・ブラウン 
    ショーンの同僚であり良き友人。
    感情豊かで熱心に医療に取り組む一方、自らの過去の問題にも向き合っていく。
  • ジャレッド・カルー
    ショーンの同僚で外科研修医。
    実家は裕福な家庭であるが、他人には分からない苦労をしてきた。
  • ジェシカ・プレストン
    病院の理事であり社内弁護士。
    ニールの婚約者。
  • マーカス・アンドリュース
    外科部門の最高指導者。
    厳格ながらも医療に対する情熱と理解を持ち、若手の医師たちを指導する。

ショーンが抱えている自閉症とサヴァン症候群とは?

まずは、ショーン・マーフィーが抱えている「自閉症スペクトラム」と「サヴァン症候群」について簡単に解説します。

自閉症は英語で"autism"と言います。

以前は「自閉症」「アスペルガー症候群」と分類されていましたが、2013年より自閉スペクトラム症ASD=Autism Spectrum Disorder)という診断名に統一されました。

ASDは神経発達障害の一つで、対人関係やコミュニケーションが苦手、またはある特定のことに強いこだわりを持ったりします。

ドラマでショーンは他人の感情や場の空気が読み取れないことで、患者に失礼な発言をしたりするシーンが出てきます。

自閉症は幼児期に始まり、生涯にわたって持続する発達障害です。

サヴァン症候群"savant syndrome"と言います。

サヴァン症候群とは発達障害の一つで、一部の個人が特定の分野において驚異的な能力や技能を発揮する特殊な状態を指します。

例えば数学の計算、音楽の演奏、絵画、記憶力などが挙げられます。

ドラマでは、ショーンの天才的な記憶力と空間認知能力がサヴァン症候群の特徴として表れていますね。

一般的には、サヴァン症候群は自閉症スペクトラム障害(ASD)や知的障害と関連していることが多くショーンもその例ですが、全てのサヴァン症候群の人にこれらの障害があるわけではありません。

「グッド・ドクター 名医の条件」シーズン1エピソード1に出てくる英語フレーズ

それでは、英語フレーズをいくつかご紹介します。
(タイムレコードはNetflixを参考にしています。)

wrap his head around something

クレアは突然手術を受ける事になった患者に対してカウンセリングを受けさせたいと言いますが、メレンデスは反対します。クレアはこう言います。

31'40’”

クレア:He's panic stricken. 昨日まで元気だった患者には 負担が大きすぎます
Yesterday, he was young and healthy. 
Today, he's mortal.
Just give him a chance to wrap his head around that. 心の準備をさせて

wrap one's head around somethingとは、難しい事や複雑な状況を「理解する」「受け入れる」という意味です。

wrapは包み込むなので、難しい事で頭を包み込まれているイメージです。

クレアの台詞は「そのこと(=手術すること)を理解する機会を彼に与えてあげて」と言っているのです。

windfall

ショーンが他とは違うと言って雇用に反対するメレンデス。
グランスマンがメレンデスを雇用した時も危なっかしかったと言いますが、メレンデスはこう言い返します。

11'07"

メレンデス:Well, thankfully, there's a cure for youth and stupidity, time and experience. 若さと愚かさは時間と経験で治療できる
グラスマン:There's a cure for stupidity? Okay. 愚かさも治ると?
That would be a windfall. だといいな

windfallはwind+fallで「風で落ちたもの」となりますが、なんとなく意味が想像できるのではないでしょうか?

windfall「予定外の収入」という意味です。
日本で言う「棚からぼた餅」ということです。

主に金銭のことを指し、特に努力せずとも手に入る金銭や収入のことを言います。

グラスマンの台詞はwouldと仮定法が使われているので、「(実際にはないが)そんな棚ぼたがあるといいな」と言っています。

make it matter

メレンデスは、何故そんなにショーンのことを気にかけるのかグラスマンに問います。
メレンデスの思い入れが強すぎると失敗するという発言に、グラスマンはこう返答します。

10'37"

グラスマン:I don't know. どうかな
Letting things get personal is how we...  思い入れがあってこそ
...how we make it matter. 動く物事もある

make it matterはそれぞれの単語は簡単ですが、よくニュアンスがつかめません。

matterは動詞で「重要である」という意味です。
make it matterとは直訳で「それを重要にする」つまり「それを意味のあるものにする」という意味があります。

人々に対して、大切なことや目標に向けて努力するように呼びかける場合に用いられます。

まとめ

以上、「グッド・ドクター 名医の条件」から英語フレーズをご紹介しました。

参考になれば幸いです☆