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【英語の豆知識】船や国は女性代名詞になる

【英語の豆知識】船や国は女性代名詞になる

【英語の豆知識】船や国は女性代名詞になる

こんばんは!

先日からご紹介していた海外ドラマ「スノーピアサー」は皆さんご覧になりましたか?ドラマの中で、スノーピアサーと名付けられた列車が"it"ではなく"she"という代名詞で呼ばれていました。

フランス語やドイツ語には女性名詞や男性名詞がありますが、英語ではそのような区別はありません。

実は英語では、通常無生物に対しては"it"を使いますが、船や国などには"she"を使うことがあるんです。
その多くはイメージや愛着からきていると思われます。

今回は、英語で使われる女性代名詞とその理由についてご紹介します!

船・列車・バイク・車などの乗り物

英語では女性代名詞として扱われる名詞がいくつかありますが、船やその他の乗り物は女性代名詞として扱われることがよくあります。

例えば、有名な豪華客船Titanic号はsheで呼ばれています。

The largest ocean liner in service at the time, Titanic had an estimated 2,224 people on board when she struck an iceberg at around 23:40 (ship's time)[a] on Sunday, 14 April 1912.

引用元:Wikipedia

船が女性として扱われる理由

なぜ船が女性代名詞で扱われるのかは諸説あります。

例えば、年配の船乗り達は、「船は女性のように予測不可能だからだ」とジョークで答えていたそうですよ。

しかし最も有力な説として、昔の船乗り達は、船の事を船や乗組員を安全に導いてくれる母体や女神などの女性像としてとらえていたということが挙げられます。


船は器の形をしています。
つまり女性の子宮のような器に例えられるからです。

「クイーンエリザベス号」や、聖母マリアにちなんで名付けられた船「ラ・サンタ・マリア号」などは女性の名前を付けられています。


現在においては、その伝統は減少傾向にあり、船はsheではなくitで使う場面も多く出てきています。

政治やニュースなど、ジェンダーフリーを意識した場面ではitを使う傾向があるようです。

しかし今でも、実際船に乗ったり、船に関わる仕事をする人々は、船を女性であるsheとして扱うことが根強く残っています。

スノーピアサーは列車ですが、ドラマ内でも見られるように、メラニーはスノーピアサーを船のような扱いで接していたことが分かります。

そのためsheと呼んでいたのかもしれません。

他の説として、昔は船を操縦していたのは圧倒的に男性が多く、扱う船を女性に例えていたからとも言われています。

また、船を豪華に装飾したり、入手費よりも維持費が高くつくなどということが女性に例えられた理由にもなっています。

車やバイクも女性代名詞

また、バイクや車などは男性が所有することが多いため、自分の「彼女」として大切に扱うためsheを使う男性が多いようです。

国も英語で女性代名詞として使われることが多い名詞です。

英語で"mother country"「母国」や"sister city"「姉妹都市」と呼ばれるように、国は母や女性として例えられるのです。

日本語でも「母国」「姉妹都市」の他に、「母なる大地」「母校」などといったりしますね。

理由の一つは国も船と同じように、国民を守る母親のような存在としてとらえられているということです。

また、英語語源であるラテン語が由来とも言われています。
ラテン語でterra firmaは「大地」という意味で女性名詞なので、英語の「国」も女性名詞として扱われるようになったということです。

まとめ

以上、英語の女性代名詞についてご紹介しました。

船や国をsheで呼ぶことは、ジェンダーフリーを意識した現在ではあまり適さず、言い回しが古臭く感じることもあるかもしれません。

しかし、状況によって使われることもあるようですね。

参考になれば幸いです☆