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【映画で英語学習】「グリーンブック」に出てくる英語フレーズをご紹介!

グリーンブック

引用元:Amazon.co.jp

こんばんは!
Hello, everyone!

今回は、アカデミー賞作品賞他数々の賞を受賞した2018年のアメリカ映画「グリーンブック」から使える英語フレーズをご紹介します。

タイトル「グリーンブック」は、ヴィクター・H・グリーンが書いたアフリカ系アメリカ人旅行者のための20世紀半ばのガイドブック「黒人ドライバーのためのグリーン・ブック」からつけられました。

それでは、Let's get started!

「グリーンブック」のご紹介

youtu.be

グリーンブックは、第91回アカデミー作品賞、助演男優賞、脚本賞を受賞した実話を元に製作されたヒューマンドラマです。

舞台は、1960年代の人種差別が色濃く残る1960年代のアメリカ南部。

黒人ジャズピアニストのドクター・シャーリーは、ツアー先をアメリカ南部に決め、運転手兼ボディーガードとして同行する人材を探していた。

イタリア系白人運転手のトニー・リップは黒人に偏見を持っていたが、知り合いにこの仕事を紹介され家計のため仕方なくこの仕事を引き受ける。

ドクターとトニーは、黒人が利用できる施設を記した旅行ガイドブック「グリーンブック」を頼りに出発する。

crystal clear

面接をしているトニーにドクターはこう言います。

16'49"

ドクター:But let me be crystal clear. I'm not just hiring a chauffeur. 言っておくが車の運転だけではない

cyrstal clearは、「水晶のように澄み切った」という意味です。
ここでは、比喩的に使われていて文「非常に明白な」、「はっきりとした」という意味になります。

let me be crystal clear.は、「はっきり言っておく」ということになります。

buck

トニーはドクターに、仕事の条件を出します。

17'55"

トニー:So, if you want me, 俺を雇うなら
it's a buck and a quarter a week 週125ドル
Or go hire that little Chink just pranced out of here. イヤなら出てったチャイナを雇え

*侮辱的に中国人のこと

buckは、1ドル」のこと。
ここでは、後ろに数字を伴って100の代わりで使われていて、a buck and a quarterで125ドルとなります。

beef / out of line

クラブで騒ぎを起こしたトニーは、オーギーに呼び出されます。

19'51"

オーギー:Beef like that should never happen inside the club. They were out of line. 店で騒ぎを起こすのは そいつの やりすぎだ

beef

beefは、スラングで「不平」、「争い」を意味します。

out of line

out of lineは、「協調性がない」、「発言などが不適切な」という意味があります。

直訳すると「そのような騒ぎはクラブで決して起こってはいけない。彼らは協調性がない」ということになります。

Here's the deal / back end

ドクターのトリオ仲間ジョージは、出発前にトニーに提案をします。

23'55"

ジョージ:Here's the deal, Mr. Vallelonga. 確認しよう ベリロンガ君
Okay, it's your job to get Don to all his tour dates on time. Now, if he misses any shows, you're not getting your back end. 会場に付き損なったら 残金は払わないからな

Here's the deal

Here's the dealのdealは、「取り決め」、「取引」という意味で、「これが取引だ」ということです。

分かりやすく訳すと「よく聞いて」、「いいかい?」、「こうしよう」という意味で、これから話を始める前置きとして使われるフレーズです。

back end

back endは、「一連のイベント、仕事、一定時間の最終部分」、「残りの金銭の受け取り」のことです。

In my humble opinion

ドクターは、トニーの苗字バレロンガが発音しにくいと言っています。

36'40

ドクター:In my humble opinion, "Vallelonga" may be difficult to pronounce. 私が思うに バレロンガという名前は発音が難しい

in my humble opinionとは、「私のつたない意見では」、「私見では」という意味で、自分の意見をへりくだって言う場面で使われます。

humbleは、「控えめな」、「謙虚な」という意味です。

また、皮肉を交えたり、ユーモアを交えて言う場合もあります。

give someone shit

ドクターを待っている間に仲間と賭け事をしていたトニー。「小銭を稼いでいい気分か」と問うドクターに、トニーはこう言います。

40'43"

トニー:What are you giving me shit for? Everybody was doing it. 皆 やっていることだぜ

give someone shitは、「人にくだらないことを言う」、「人に説教する」という意味です。

shitは、「たわごと」、「つまらないこと」という意味ですが、元々は「大便」という言葉なので使う時には注意しましょう。

snake / rat someone out

休憩所で綺麗な石が売ってありましたが、その石が下に落ちていたので、トニーは拾ってこっそりポケットへ入れます。それを見ていたオレグはドクターへ告げ口します。

45'51"

トニー:I told you that Kraut was a snake. Rats me out for something I didn't even do! あのドイツ野郎! こすからいと言っただろ?

Krautは、侮辱的に「ドイツ人」のことをいっています。

snake

snakeは「蛇」という意味ですが、人に対して使う場合は「陰口を言う人」、「陰険な人」を指します。

rat someone out

rat someone outは、「人を密告する」という意味です。

台詞は直訳すると「ドイツ野郎は陰口をたたく奴だ。俺がしていないことに対してさえも言いつけやがる」となります。

bounce around

トニーは、ドクターがバーで袋叩きにあっているとジョージから聞きます。

57'05"

ジョージ:I went out for a drink, I walk into this bar,
and Dr. Shirley's in there getting bounced around.

bounce aroundは、ここでは「人を乱暴に扱う」という意味でbeat upと同じ意味ですが、現在この意味ではあまり使われないようです。 

Treat roughly or unfairly, as in Quit bouncing me around; I won't stand for it. This usage is based on a somewhat earlier meaning of bounce, "to beat up" or "coerce." ] Slang; c. 1970] 引用元:Bounce around - Idioms by The Free Dictionary

asshole / Do yourself a favor

トニーは、ドクターを袋叩きにしている奴らに注意を促します。

57'38"

トニー:Listen, assholes. よく聞け アホヅラども
Do yourselves a favor and let him go. 彼を放してやれ

asshole

assholeは、「ケツの穴」という意味ですが、人に対して使うと「ろくでなし」、「くそったれ」という意味になります。

汚い言葉なので使う場面には注意しましょう。

do yourself a favor

do me a favorはおなじみ「お願いがあるんだ」と、頼みごとをする時に使うフレーズです。

好意、利益という意味で要は「私に利益をもたらして」と言った感じでしょうか。

do yourself a favorは、直訳すると「あなた自身のために利益になることをしろ」となります。

つまり「悪いことは言わないから~した方がいい」という意味になり、相手に対して注意や警告を促す場合に使われます。

Do yourselves a favor and let him go.は、「悪い事言わないから、彼を放してやれ」と言っているのです。

be sore at~

会場のトイレを使いたかったが、黒人用の外のトイレを使うように言われたドクター。それならホテルに戻ってまた会場に戻って来るといい、トニーはドクターを送り届ける車中での台詞です。

1:05'45"

トニー:What are you sore at me for? ムクれるな
I don't make the rules down here. 土地のルールだ

be sore at~で、「~に腹を立てている」という意味です。
What are you sore at me for?は、「何を俺に腹を立てているんだ?」ということです。

not~enough

トニーとドクターは車中で口論になり、ドクターは「車を止めろ」と言って飛び出します。

1:32'57"

ドクター:So, if I'm not black enough and if I'm not white enough and if I'm not man enough, then tell me, Tony, what am I? 黒人でもなく白人でもなく 男でもない私は何なんだ?

not~enoughは、「十分に~でない」という意味です。
notの後には形容詞が来ます。

No offense /  get the hang of 

妻への手紙を直してやるというドクターにトニーはこう言います。

1:34'55"

トニー:No offense, Doc, but I think I got the hang of it now. 悪いけど どう書くのか 俺にもコツが分かった

no offense

no offenseは、「悪気はない」、「気分を害するつもりはない」という意味です。

get the hang of~

hangは、名詞で「コツ」、「扱い方」です。
get the hang of~で、文「~のコツが分かる」です。 

get it over with / get away from / pricks / either A or B

ツアー最後の演奏会場で、ドクターはレストランで食事することを拒否されるます。
トニーは別のところで食べてから戻ってこようと提案しますが、ドクターは「ここで食べるか演奏しないかのどちらかだ」とスタッフに伝えます。

1:41'50"

トニー:It's the last show. 今夜が最後
It's the bottom of the ninth. 9回の裏だ
Let's just get it over with, さっさと済ませて
and we can go home, get away from these pricks. こんな所 おさらばしようぜ

(中略)

1:42'09"

ドクター:Either I eat in this room, ここで食べられないなら 今夜の演奏は降りる
or I'm not performing tonight.

get it over with

get it over withは、不快なことや面倒なことを「終わりにする」、「片づける」という意味です。

get away from~

get away from~は、「~から離れる」、「~から抜け出す」です。

prick

prickは、針などでチクリとさすことですが、ここでは「嫌な奴」、「面倒な奴」と言った意味になります。

このprickは、下記の場面でも出てきます。

1:51'58"

トニー:You're a real prick, you know that? あんたも面倒な男だな

get away from these pricks.は、「これらの嫌な奴らから離れる」という意味になります。

either A or B

either A or Bは、AかBかどちらか一方」という意味です。
直訳すると、「この部屋で食べるか、今夜演奏しないかのどちらかだ」ということになります。

get on someone's nerve

ツアーが終わり家に戻ったトニーは、どうだったか家族に聞かれます。

1:59'56"

Yeah, how was he, the tootsoon? He get on your nerves? あのニガー大変だったか?

*tootsoonは、「ニガー(黒人)」のイタリア語スラング 

get on someone's nerveは、人の神経に触る」 「人をイライラさせる」という意味です。

黒人は英語で何と言う?

作品の中で、黒人を意味する単語がたくさん出てきましたが、軽蔑的な言葉なので使わない方がいいでしょう。
現在では、黒人を意味する言葉はBlackやAfrican Americanが一般的です。

  • colored 「有色人種の」という意味で、映画の中では黒人を指す
  • coons  軽蔑的な黒人の呼び方
  • Negro 軽蔑的な黒人の呼び方
  • nigger Negroよりもより軽蔑的な言葉。

まとめ

いかがでしたか?

グリーンブックはAmazonプライムビデオで配信中です。
是非、実際に台詞を耳で聞いて確認してみてくださいね。

参考になれば幸いです☆