こんばんは!
Helio, everyone!
今回は、「クルーエル・サマー」という海外ドラマからのフレーズをご紹介します。
クルーエル・サマー(原題:Cruel Summer)は、学校の人気者のケイトがある日行方不明になるが、その疑惑の目が日陰の同級生ジャネット向けられるところから始まるストーリー。
シリーズ1エピソード4で、Don't let the bedbugs bite. という表現が出てきました。
そのまま訳すと「トコジラミに噛まれないで」となりますが、一体どういう時に使うのでしょうか?
それでは、Let's get started!
目次
Don't let the bedbugs bite.の意味は?
ドラマのセリフで、高校生のケイトは家族や友人達と焚き火をしています。
浮気をするなど秘密を持つ両親に対して、ケイトは先に自宅に戻ろうとしますが、去り際に皮肉を込めてこう言います。
Well, sleep tight. おやすみ
Don't let the bed bugs bite. ぐっすり眠って
Don't let the bedbugs bite.は、直訳すると「トコジラミに噛まれないで」という意味になります。
bedbugsは「ベッドにいる虫」、つまり「トコジラミ」や「ナンキンムシ」のことを指します。
bug(s)は虫ですね。
文法を解説すると、let A ~で、「Aに~させる」となります。
~には動詞の原形がきます。
また通常
Sleep tight. Don't let the bedbugs bite.
というように、Sleep tight.を文頭に用いることで、「トコジラミに噛まれないように、ぐっすりと眠ってね」と言う事が多いです。
Sleep tight.は、sleep wellと同様の意味です。
さて、ここでのtightは、tightlyにならないの?と思う方もいるのではないでしょうか。
tightはtightlyと同じ意味で、副詞としても使うことが出来るのです。
tightとtightlyのどちらを使ってもいい場合もありますが、ここでのsleep tightやsit tight(しっかりと腰をすえる)のような慣用句ではtightlyと置き換えることは出来ませんので注意しましょう。
Don't let the bug biteの由来
では、そもそも何故「ナンキンムシに噛まれないように」なんて言われるようになったのでしょうか?
まだスプリングマットレスが普及していなかった1800年代から1900年代初頭にかけて、マットレスは、編んだロープを使用したベッドフレームに広げられていました。
ぐっすりと眠るためには、これらのロープがしっかりと張り詰めた状態にするため頻繁に絞める必要がありました。
tightという言葉はここから生まれ、sleep tight「ぐっすり眠る」という言葉が出来ました。
マットレスは、わら、細かく刻んだトウモロコシの殻、または羽毛を使用して詰められていましたが、これらの材料はトコジラミやナンキンムシのような虫をひきよせるので、次第にSleep tight. Don't let the bedbugs bite.「しっかりと眠り、トコジラミに噛まれないように」と言われるようになったのです。
アメリカの童謡
Don’t let the bedbugs bite.は、アメリカの童謡にも使われています。
The Nursery Rhyme
Good night, sleep tight おやすみなさい、ぐっすり眠って
Don’t let the bedbugs bite. ナンキンムシをに噛まれないで
But if they do, then take your shoe and もし噛まれたら、靴で
Hit them till they’re black and blue 青黒くあざになるまで叩いて
最後訳してて、子供用の歌詞なのに結構暴力的!と思ってしまいましたが。。。
噛まれたら、痛そうですよね。
まとめ
いかがでしたか。
今晩も、Sleep tight. Dont let the bedbugs bite!
See you next time!!