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【海外ドラマで英語学習】「ブレイキング・バッド」から学ぶ英語フレーズS1E1

海外ドラマ「ブレイキング・バッド」から学ぶ英語フレーズ

引用元:SONY PICTURES

こんばんは!
Hello, everyone!

今回から、エミー賞で数々の賞を受賞した人気の海外ドラマ「ブレイキング・バッド」から使える英語をご紹介します。

今回はシーズン1エピソード1です。

それではLet's get started!

「ブレイキング・バッド」のご紹介

「ブレイキング・バッド」はアメリカの犯罪ドラマで、さまざまな賞を受賞している人気のドラマです。

エミー賞で、主演のウォルター役のクランストンはベスト男優賞を4度連続獲得、ジェシー役のポールは助演男優賞を3度獲得、そして作品賞は2度受賞しています。

またクランストンは、第71回ゴールデングローブ賞も受賞しています。

あらすじ

舞台はニューメキシコ州アルバカーキ。

内気で真面目な性格のウォルター・ホワイトは、かつて一流の化学研究者で偉大な成功を収めるはずだった。

しかし現在は、予期せず妊娠してしまった妻のスカイラー、脳性麻痺の息子ウォルター・ジュニアと暮らしながら、住宅ローンの返済に追われて、50歳になる今も高校で化学を教えながら放課後は洗車場でアルバイトをしながら生計を立てている。

そんな彼が、ある日ステージIIIの肺がんと診断され、余命2年と宣告される。
ウォルターは、死を目前にして自分の死後に家族が困らないように財産を残そうと、なんとドラッグの精製ビジネスを始めるのだ。

もちろん家族に内緒。

ウォルターは、化学の知識をフルに利用して純度99%という驚異のメタンフェタミン(メス)を作り出すことに成功した。

元教え子で今はドラッグディーラーをしているジェシーをパートナーに迎え入れ、ウォルターがメスを作り、ジェシーが売り裁き、二人は瞬く間に大金を手にしていく。

ウォルターが作るメスは、品質の良さで瞬く間に闇の世界で有名になっていくと共に、取り返しのつかない犯罪にも巻き込まれていく。

タイトルの「ブレイキング・バッド」ってどういう意味?

タイトルの「ブレイキング・バッド(Breaking Bad)」は、「道を踏み外す」という意味です。

Wiktionaryでは下記のように説明されています。

1. (colloquial, of an event or of one's fortunes) To go wrong; to go downhill. (出来事や運命が)上手くいかないこと、下り坂になること
2. (colloquial, especially Southern US and Midwestern US, of a person) To go bad; to turn toward immorality or crime. (特にアメリカ南部や中西部で使われて)悪に染まること、不道徳や犯罪に走ること

引用元:Wiktionary

ドラマの中でジェシー・ピンクマンの台詞で、このbreak badが出てきます。

S1E1 21'57

ジェシー:No, come on, man. Some straight like you, giant stick up his ass...
...all a sudden at age, what, 60, he’s just gonna break bad? ずっとクソまじめに生きてきた人間が 60歳になって道を外すのか?

「ブレイキング・バッド」シーズン1エピソード1から学ぶ英語フレーズ

それでは、「ブレイキング・バッド」シーズン1エピソード1に出てくる英語フレーズを見ていきましょう。

(タイムレコードはネットフリックスを参考にしています。)

believe it or not

50歳になったウォルターは、スカイラーは朝食を食べている。これは何かと聞くウォルターに、スカイラーは野菜のベーコンだと言う。

52’53”

スカイラー:That is veggie bacon. 野菜のベーコンよ
Believe it or not. Zero cholesterol...and you won't even taste the difference. コレステロールはゼロで 味は変わらず

believe ir ot notは、「信じようと信じまいと」「信じられない話だけど」「まさかと思うでしょうが」という意味で、主に話し言葉として使われます。

「信じられないと思うが本当のことだ」というように、相手が驚くようなことをこれから話す場合の前置きとして使われます。

best-case scenario / chemo

肺がんとの診断を聞いて、ウォルターはショックで頭が真っ白になっています。
理解できたか医師に聞かれて、ウォルターは答えます。

39'22"

ウォルター:Best-case scenario, with chemo, I'll live maybe another couple years. 化学療法がうまくいっても せいぜい2年の命

best-case scenarioは、「最良のシナリオ(筋書き)」「上手くいって」という意味です。

反対に「最悪のシナリオ」という場合は、worst-case scenarioといいます。
「最悪の場合」という意味ですが、最悪の場合でもとポジティブなニュアンスで使うこともあります。

best, worstとどちらも最上級が用いられているので、the best-case scenario, the worst-case scenarioとtheをつけるのが文法的には正解ですが、実際には省略されることが多いです。

chemo化学療法」のことでchemotherapyの略です。
話し言葉で使われます。

snitch

ウォルターは、DEAの義理の弟ハンクの捜査に同行しています。
ここがメスを作っているラボだというハンクに、ウォルターは聞きます。

35'07"

ウォルター:So, what tells you it’s a meth lab? どうしてここだと?
ハンク:Just our snitch. たれ込みだ

snitchは、スラングで「密告者」「裏切り者」のことです。

snitchには、こんな格言があります。

"Sniches get stitches." 裏切り者はたたかれる

stitchは「縫い目」「針で縫うこと」のことです。
要は「裏切ったら、針で縫われるくらいの怪我をするぞ」という意味です。

dopey / as hell

先程の続きの場面です。
ハンクと同僚のスティーブンは、張り込みでディーラーの事を話しているが二人の見解は異なります。

34'55"

ハンク:You exuberant Mexicans. やんちゃなメキシコの坊やか
スティーブン:"Cap’n Cook"? That’s a white boy’s name. 名前からして白人だ
スティーブン:Dopey as hell too. しかも頭も悪い

as hellは直訳すると「地獄のように」となりますが、そこから転じて「ものすごく」「めちゃくちゃ」という意味の副詞になります。

dopeyは、「ばかな」「間抜けな」という意味です。

 I'll tell you what. / beaner / You’re on.

先程の続きの場面です。
ハンクは、それなら白人かヒスパニック系かどちらか賭けようと言い出します。

34'43"

ハンク:Yeah? I'll tell you what. じゃあ 賭けるか?
ハンク:I got you 20 bucks that says he’s a beaner. ヒスパニック系に20ドル
スティーブン:All right. You’re on. よし乗った

 I'll tell you what.は、「じゃあこうしよう」「いい考えがある」という意味になります。

相手に自分の考えを提案をする際の前置きとして使われます。

beanerは、スラングで「スペイン系アメリカ人」や「メキシコ人」のことを言います。
beaner=豆を食べる人

メキシコ人は豆を食べる人が多いことからこう呼ばれることがありますが、侮蔑的な意味合いを含んでいるので使う場面には注意しましょう。

You’re on.は、「その話に乗った」「承知した」という意味です。
相手の発言に同意する時に使われます。

bull-winder / turning oneself in

ウォルターがジェシーの家を訪れて、ドラッグビジネスのパートナーにならないかと誘うシーンです。

29’34”

ジェシー:I mean, if you’re planning on giving me some...bull-winder about getting right with Jesus or turning myself in-- まさか俺に更生のチャンスを与えるとか?

bull-winderとnetflixの字幕では表示されていますが、bowlwinderのことだと思われます。

bowl-winderとは、「非常に長い巨大なウンチのこと」です。
bowlはトイレの便器のこと、winderは巻く物のことで、便器に巻けるほど長いウンチということです。

turn oneself inはこのドラマ内で何度も出てきますが、「自首する」「出頭する」という意味です。

square one

ウォルターは、DEAに仲間、アジト、金も全て奪われたジェシーにこう言います。

29’02”

ウォルター:You've got nothing. Square one. 君には何も残っていない

square oneは、「出発点」「始まり」のことです。
ウォルターは、全て失ったジェシーに「全て始めからやり直しだ」と言っているのです。

partner up

先程の続きの場面です。
ウォルターはジェシーに話しています。

28’58”

ウォルター:But you know the business... だが 君にはビジネス
...and I know the chemistry. 私には 化学
I’m thinking...maybe you and I could partner up. そこで 私と組まないか?

partner upは、「パートナを組む」「2人1組になる」という意味です。
partner up with~とすると「~と組む」と言うことが出来ます。

either that

先程の会話の続きで、ウォルターはこう言います。

28’19”

ウォルター:Either that, or I turn you in. さもなくば 警察に行くまでだ

either thatは、「さもなくば」「そうでなければ」という意味です。
ここでは「さもなくば」=「パートナーにならなければ」ということです。

ウォルターは「パートナーになるか、警察に出頭させるかのどちらかだ」と言っているのです。

basket-case

スカイラーの妹マリーは、最近のウォルターについて聞いています。

27’02”

マリー:He just seems...I don’t know. Quieter than usual. いつもより元気がないから気になって
スカイラー:Turning 50 is a big deal. 50歳になったからよ
スカイラー:I mean, I’m sure as hell not looking forward to 40. 私だって40歳になるのが恐ろしい
スカイラー:You're gonna be a basket-case. あなたもすぐに分かるわ

basket-caseは、スラングで「無力な人」「ノイローゼの人」のことを言います。
語源は、第一次世界大戦後のアメリカで、両手両足を失った兵士が「かご=バスケット」に乗って運ばれたことに由来します。

ストレスや疲労により無気力になった状態など精神的な意味合いで使われます。
また、人だけでなく物に対しても使われます。

flunk

ウォルターは学校の教室からフラスコなどの道具を盗んできてジェシーに見せるが、彼は全く興味を示しません。

24’57”

ウォルター:Did you learn nothing from my chemistry class? 授業で教えただろ?
ジェシー:No. You flunked me, remember? 落第させたくせに

flunkは、「~を不合格にする」「~を落第させる」という意味です。

boonies

メスを作るラボをどうするかというウォルターにジェシーはキャンピングカーがいいと提案します。

22’57”

ジェシー:I mean, you can drive way out in the boonies. 荒野に乗り出せば見つかる恐れもない
ジェシー:Be all evasive.

booniesは、スラングで「奥地」「荒野」「ど田舎」のことです。

scante / lay eyes on~

ジェシーはウォルターの作ったメスを売りに、ディーラーのクレイジー・エイトの元に行きます。

13’32”

ジェシー:Tell me that ain't the finest scante you ever laid eyes on. 最高のクリスタルだ ぶっ飛ぶぞ

scanteはスラングで、ドラッグの「メタンフェタミン」「クリスタルメス」のことです。

lay eyes on~は、「~に目を留める」「~を見つける」という意味です。
laidはlayの過去形ですね。

with a vengeance / make a living

先程の場面の続きです。
ジェシーはクレイジーエイトに話しています。

13’08”

ジェシー:With a vengeance. Vato loco gotta make a living. 帰り咲きってやつだ 金を稼いでやる

with a vengeanceは、「すさまじい勢いで」「猛烈に激しく」という意味です。
vengeanceは「復讐」「仕返し」のことなので、復讐する勢いでということになるでしょう。

vato locoはスペイン語で「親しい仲間のこと」

make a living
は、「生計を立てる」という意味です。

dime on~

クレイジー・エイトは、ジェシーのかつてのパートナーエミリオがこう言っていると話します。

12’39”

クレイジー・エイト:Emilio...he thinks maybe you dimed on him. エミリオは お前にハメられたと

dime on~は、スラングで「~を密告する」という意味です。

 

ジェシーは裏切り者として、クレイジーエイトとエミリオに拉致されてウォルターの元へ連れてこられます。
ウォルターは、DEAの義弟と一緒にいたことからDEAと勘違いされてしまいます。

10’42”

エミリオ:You rata snitch motherfucker. 裏切ったな

rataはratと同じ意味で、スラングで「裏切り者」のことでメキシコ人がよく使います。

 

10’27”

エミリオ:I say we cap them both. 殺すか?

capは、スラングで「銃で撃つ」という意味があります。

to shoot someone with a handgund turned to the side 銃を横にして撃つこと

引用元:Urban Dictionary

まとめ

いかがでしたか?

スラングがたくさん出てくるので難しいと思いますが、普段の会話では知ることの出来ない英語を学べます。

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参考になれば幸いです☆